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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

双子葉と単子葉植物における外来遺伝子の発現が強められる有能なプロモーターカセット

Mitsuhara, I;...;Ohashi, Y(1996.1)[Efficient promoter cassettes for enhanced expression of foreign genes in dicotyledonous and monocotyledonous plants]

 

理由

葉脈パターンの望月先生の別の論文

 

概要

植物において外来遺伝子の高発現のための一連のキメラパラメーターは βグルクロニダーゼ (GUS)の遺伝子とノパリンシンターゼ(nos)遺伝子またはカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)35S転写の最終生成物との融合で構成されていた。これらのプロモーターの強さはタバコやコメの一過的または安定な発現系で解析された。これらのパラメーターの一部として、CaMV 35Sのコアプロモーターや3種の35Sプロモーターの異なる5末非翻訳配列や、ファゼオリン遺伝子の最初のイントロンやタバコモザイクウイルスの5末非翻訳配列(オメガ配列)は様々な組み合わせで使われる。タバコやコメのプロトプラストでは35Sプロモーターの3つの断片、イントロン、そしてオメガ配列は効果的にGUS活性を強めた。いくつかのキメラパラメーターによって、pBI221での35Sプロモーターで得られたものより20から70倍高いGUS活性を示すものもあった。タバコプロトプラストでは、355プロモーターの2つの長い断片は最も短い断片よりも効果が高かった。一方コメ細胞では、最短の断片が2つの長い断片より効果的だった。35S転写最終生成物は遺伝子発現において、nos遺伝子の生成物よりも効果的だった。トランスジェニックタバコ植物では、35Sプロモーターとの比較としての、代表的なプロモーターは平均として10から50倍の発現を示し、最大ではそれぞれ組織、または器官特異的な発現パターンにおいて明らかな質的違いはなかった。代表的なプロモーターをルシフェラーゼ遺伝子と共にタバコウイルスに導入すると、葉柄へのルシフェリンの供給後に取れた葉の自家蛍光が強く、かつ、暗室では裸眼で簡単に見つけられるほどであった。

 

雑記

数理モデルが出てこなかったし、パタン形成というのも微妙だからジャンル分けできない・・・。