これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ネットワーク構造から決定される重要な遺伝子による細胞運命特殊化システムの制御

Kenji Kobayashi;...;Yutaka Satou(2018.6, iScience.)[Controlling Cell Fate Specification System by Key Genes Determined from Network Structure]

 

理由

数理生物で見つけたやつだった気がする

 

概要

多くの生物系において、生物分子間の制御を説明するネットワーク構造が決定されてきた。このようなネットワークに基づく分子活性のダイナミクスは多くの生物の機能の起源であると考えられる。最近、ネットワーク構造だけからネットワークにおける制御するダイナミクスの重要なノードが同定されることが数学的に証明された。ここでは、この理論を、ホヤ胚における7つの組織の細胞運命特殊化の遺伝子ネットワークに応用して、このネットワークは92の因子から構成され、5つの重要な分子を持つ。これらの重要な分子の活性を操作することで、胚で観察される7つの組織のうち6つの特異的な遺伝子発現がうまく再現できた。この方法は全ての非線形動的な系に応用可能であるので、この方法を遺伝子制御ネットワークを操作し、細胞運命を再構成する道具としてこの方法を提案する。

 

印象的な図

Fig4. 実験胚でのFVS因子マーカーの発現の活性を操作したときのマーカー遺伝子の発現

 

雑記

そうだ、この研究面白かったんだ