Toll様受容体システムの進化

Carlos G.P. VoogdtJos P.M.van Putten(2016.7)[The Evolution of the Immune System Conservation and Diversification]

理由

免疫の進化シリーズ　第13弾

概要
チャプター13

 Toll様受容体は免疫システムの重要な要素であると考えられる。この受容体は主に微生物の危険シグナルの環境を精査し、適切な宿主防御を動員するシグナルカスケードを開始する。ショウジョウバエのTollタンパク質が発見されてから、動物界を通じて大量の(ほとんど推定上の)TLR遺伝子が同定されてきた。TLRは非常に祖先的な受容体ファミリーに属するタンパク質と構造的にかなり関係している。最初の原型的なTLR遺伝子は真正後生動物の祖先において約6億年前に現れた。進化の間、TLRはおそらく共進化する微生物の危険シグナルを受け取るために、選択の精製と多様化の両方を受けた。ここでは、動物界中のTLRの構造、機能、系統発生、分布、そしてTLR受容と種特異的TLR機能を駆動する選択的微生物圧力に関する最近の知識をまとめる。

雑記

「自分が思いついたことは誰でも思いつくこと。でもそれを手を動かして初めて気づくことをみつけたい」　小林賢太郎