これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

骨細胞Sema 3Aの自己制御はエストロゲン活性で統合され、骨老化を阻害する

Hayashi M;...;Takayanagi H.(2019.5, Cell Metab.)[Autoregulation of Osteocyte Sema3A Orchestrates Estrogen Action and Counteracts Bone Aging.]

 

理由

免疫サマースクール復習

 

概要

骨細胞の生存は骨の恒常性にとって重要であり、閉経と老化において摂動を受ける。しかしながら、骨の骨細胞調節性維持が骨を保護する因子セマフォリン3A(Sema3A)によってどのように制御されているのかは知られていない。Sema3Aは骨吸収を減少させ、骨形成を促進する因子として知られている。ここでは、エストロゲンがSema3Aの骨細胞発現を誘導し、生存と骨の恒常性の維持を促進するための骨細胞上の受容体として機能する。骨芽細胞においてSema3aを生後全体的かつ条件的に欠損させると、骨細胞が少ない深刻な骨粗鬆症表現型が見られた。この表現型はSema3Aもしくはその受容体要素ニューロフィリン(Nrp1)の骨細胞特異的欠損によって反復された。可溶性の環状性シクラーゼcGMPシグナリングの刺激はSema3A活性を模倣し、卵巣摘出手術後の骨喪失を改善した。さらに、SEMA3Aの血清レベルは年齢やヒトの閉経後に減少した。よって、エストロゲン活性に関する推定機構と骨関連老化に対する有望な治療方法を与える。

 

雑記

骨の話も面白いけど、やっぱりぱっと見で見える皮膚のほうがおもしろいんだよなぁ