これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

再発性/進行性の高グレードの神経膠腫患者におけるVSGF受容体1と2のペプチドワクチンの予備実験

Shunsuke Shibao;...;Yutaka Kawakami;...;Masahiro Toda(2018.4, Oncotarget)[A pilot study of peptide vaccines for VEGF receptor 1 and 2 in patients with recurrent/progressive high grade glioma]

 

理由

免疫サマースクール復習

 

概要

目的:神経膠腫ワクチンの初期段階研究は実現可能性を示し、予備臨床活動を推奨する。神経膠腫の微小環境における腫瘍血管新生因子を標的とするワクチンはまだ報告されていない。したがって、再発性/進行性の高グレードの神経膠腫患者における血管上皮成長因子(VEGF)受容体エピトープの合成ぺプチドと腫瘍血管新生を標的とする新しいワクチンの安全性と免疫原性を評価する予備実験を行った。

方法:8人の患者に2mg/kgの体重の8倍量のワクチンを週1期接種した。VEGF受容体(VEGFR)エピトープに対するTリンパ球応答を酵素免疫スポット解析によって評価した。

結果:この処理は患者がよく我慢できるものであった。最初の4ワクチンは、患者の87.5%の末梢血単球細胞における標的VEGFRエピトープの少なくとも一つに対して正の免疫応答を誘導した。患者の生存期間の中央値は15.9か月であった。2人は最短6か月の進行なし期間が続いた。再発GBMの2人の患者は安定した症状を示した。血清IL-8量は全体の生存と負に相関した。

結論:これらのデータから、高グレードの神経膠腫における腫瘍血管新生を標的とするVEGFRペプチドワクチンの安全性と免疫原性が示された。

 

雑記

医学論文は難しいなぁ