これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

解剖学的なコンピューターシミュレーション研究はヒトの心臓における螺旋波の流れを誘導する。

Sanjay R. Kharche;...;Vadim N. Biktashev(2015.10, Biomed Res Int.)[A Computer Simulation Study of Anatomy Induced Drift of Spiral Waves in the Human Atrium]

 

理由

Biological pattern formationの論文

 

概要

心臓の解剖学と、興奮の螺旋波の相互作用は明確にされていない。このシミュレーション研究はヒトの心臓で自発的に起こる螺旋の波における心房の解剖的構造の役割を研究する。螺旋波の長期的なふるまいにおける解剖的構造の機能影響を調べるために、現実的かつ理想的な3Dヒト心臓モデルを実装した。先端の軌跡を追跡することで螺旋波の流れを定量化した。この軌跡は心臓の解剖学的特徴と関連していた。螺旋波と以下の理想的な地形との相互作用を調査した。(a)心臓壁の厚さが継続的に変化するくさび様構造(b)心臓壁の厚さが急に変化する海嶺様構造(c)心臓壁と結合する架橋を含む複数の橋様構造などである。螺旋波によって海嶺様構造を伴って領域が太いものから細いものへと変化する。櫛状筋肉(PM)橋によって生じるブレイクスルーパターンがが観察されたが、これは稀である。見かけ上PM-心臓壁に密接に固定されている結合を観察した。これらの観察は現実的なモデル理想的なモデル両方で同じであった。心臓壁の厚さを空間的な変更は、螺旋波の重要な原因であると結論づけた。PM架橋はブレイクスルーパターンを起こし、螺旋波の一過的な固定を誘導する。

 

印象的な図

Fig.3 解剖学的モデルのシミュレーションの概要

 

雑記

何となくわかっていたものの、落ち込むことくらいある。人間だものなぁ