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蕁麻疹の組織病理の再確認:臨床病理研究

Barzilai, Aviv;...; Solomon, Michal (2017.10, The American Journal of Dermatopathology)[The Histopathology of Urticaria Revisited—Clinical Pathological Study]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

背景:

蕁麻疹の従来の組織学的知見は、真皮浮腫と、好中球・好酸球・マクロファージそしてリンパ球が血管周囲にまばらに浸潤することである。しかしながら、このパターンは一貫性なく記述されている。

目的

じんましんの組織学的また免疫蛍光染色の特徴を記述することと、特徴的なパターンを記述することである。

方法

急性と慢性蕁麻疹の58人の患者の医療ファイルと生検材料をまとめる症例対照研究を行った。病理的指標を定量化した。

結果

蕁麻疹におけるリンパ球と好中球の有意性で2つの異なるパターンを認識した。1つは、血管周囲の領域が特徴であり、もう一つは、間質の位置とより高密度の浸潤と関連する。マスト細胞は比較的まばらで、特殊な染色をするとよくわかる。トリプターゼ染色は、ギムザ染色よりよくマスト細胞を示す。溢出性赤血球が症例の50%に存在するが、血管炎は観察されなかった。

結論

従来の蕁麻疹における組織学的知見は、まばらな表面の血管周囲から、深部の血管周囲と間質の浸潤まで、幅広いスペクトラムを示す。有意な細胞種に基づく特徴的なグループの識別は、好中球性蕁麻疹との類似性を説明することに繋がる。皮疹は紫斑のような見た目を持つ可能性があるが、白血球破砕性血管炎は決して見られない。

 

雑記

目標の日に向けて全力をあげてやってたのに、〆切が延ばされると頑張らなきゃいけない日が延びて、一気にやる気なくなる