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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

遺伝子制御ネットワークの地図から、モルフォゲン勾配の解釈のための複数の3遺伝子メカニズムが解明された

James Cotterell & James Sharpe(2010.11, Molecular Systems Biology)[An atlas of gene regulatory networks reveals multiple three-gene mechanisms for interpreting morphogen gradients]

 

理由

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概要

モルフォゲン勾配の解釈は発生生物学における重要な概念である。いくつかのメカニズムが提案され、遺伝子制御ネットワーク(GRNs)がどのように濃度依存的な応答を達成するかを説明してきた。しかしながら、細胞がモルフォゲンを解釈するために存在するような異なるメカニズムの数は知られておらず、またフィードバックや局所細胞間コミュニケーションのような設計特徴の重要性も不明である。このような系を完全に理解するには、現実のモルフォゲンの解釈の個別的な解釈を越えて、完全なGRN"設計空間"を位置づける必要がある。ここでは固定されたモルフォゲン勾配の解釈により、均質な細胞場から離散的な遺伝子発現ドメインをパターン化することができるGRNsの設計空間の最初の地図を作製した。この地図の中で離れて分布する非常に明らかなメカニズムを複数明らかにした。それによって、モルフォゲン解釈ネットワークモチーフのレパートリーを拡大した。メカニズムの多様な集合を解析することで、モルフォゲンの解釈ネットワークの基本的な濃度依存応答には局所細胞間コミュニケーションはあまり重要でないだろうということが予測された。

 

印象的な図

Fig5. 完全な地図に6つのメカニズムを位置づけることで、モルフォゲン解釈のメカニズムの最初の明示的な地図ができた。

 

雑記

久々に和訳すると、なんか下手になってる気がする。。。