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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

周期的なパターニングのモデルを区別する数理誘導的な方法

Tom W. Hiscock and Sean G. Megason(2015.2, Development)[Mathematically guided approaches to distinguish models of periodic patterning]

 

理由

反応拡散の復習

 

概要

周期的なパターンがどのように生成されるか、は未解決の問題である。チューリングの反応拡散モデルが最も有名なように、多くのメカニズムが提案されている。しかしながら、多くの理論研究や実験研究がチューリングのメカニズムに注目しているが、他の可能性のあるメカニズムを無視している。ここでは、周期的なパターニングの一般的なモデルを用いて、異なる種類のメカニズム(分子、細胞、力学)が定性的に類似の最終パターンを生み出しうることを示す。よって、最終パターンの観察は他のメカニズムから1つのメカニズムを支持するために十分ではない。しかしながら、数理的方法は異なるメカニズム間を区別しうる実験設計を導くのに役立つことを提案し、特定の生物例があるこの方法の潜在的な価値を説明する。

 

印象的な図

Fig. 1:周期パターニングメカニズム: 分子、細胞、力学メカニズムは周期パターンを生成しうる。それぞれの場合で、パターンの空間を調節する「局所的な活性と長距離の抑制」の相互作用が存在する。

 

雑記

久々に計算をゴリゴリ回しているので、そのスキマに論文を読む