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多形紅斑メジャーの皮膚科学的、眼科的治療:症例報告

Senger B;...; Doughty-McDonald L.(2021.12, Cureus.)[Dermatologic and Ophthalmologic Treatment of Erythema Multiforme Major: A Case Report]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

多形紅斑メジャー(EMM)は、粘膜表面と真皮の角化細胞を対象とした稀なタイプIV細胞障害性反応である。臨床的に中心が消失した黒ずんだ標的型の皮疹を示し、これは水ぶくれや破裂を起こす可能性がある。この疾患はたいてい自己限定的であり、根底にある症状の支持療法や治療で管理される。最も一般的な原因因子は、治療に対する逆反応、単純ヘルペスウイルス(HSV)や肺炎マイコプラズマである。EMMをすぐに認識することが、長期間の合併症を避けるために必須である。ここでは、最近非ステロイド性の抗炎症性薬(NSAID)を利用し、過去にHSV-1と急性肺炎マイコプラズマ感染の既往歴をもつ39歳男性の症例を示す。この患者は、皮膚と口腔粘膜、眼表面、尿道に痛みを伴う皮疹があった。痛みを伴う皮疹は、摂食と排尿による合併症を引き起こした。最初にきっかけとなる事象は不明であった。支持療法を開始し、NSAIDsを止め、類似構造の薬剤も避けた。実験結果を待つ間に肺炎マイコプラズマHSV-1を標的とした治療を開始した。結果が戻ってきた後、炎症を対象にコルチコステロイド、HSV-1にアシクロビル、肺炎マイコプラズマにアジスロマイシンの治療計画を継続した。口の開いた傷に対してはワセリンを用いた。 また、水酸化アルミニウム(Al)/水酸化マグネシウム(Mg)/シメチコンからなる洗口液で治療した。アプリケーター付きの局所用 2% リドカインゲルを用いて、排尿時の 尿の不快感を助けた。フェンタニルを用いて痛みを管理した。患者はうまく回復し、退院後眼科で経過観察した。長期的な後遺症として、逆まつげや瞼球癒着、 泪点狭窄が経過観察で認められた。

 

印象的な図

Figure 1. 背中に広がる大量の標的型のEMM皮疹

 

雑記

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