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LPS刺激されたTreg細胞とIL-10によるヒトIL-10誘導性好中球の誘導

Lewkowicz N;..; Lewkowicz P.(2016.3, Mucosal Immunol.) [Induction of human IL-10-producing neutrophils by LPS-stimulated Treg cells and IL-10.]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

最近の証拠から、微生物感染中の好中球が果たす意外な抑制的な役割が解明された。この役割の特に面白い側面は、好中球がリポポリサッカライド(LPS)で刺激された制御性T細胞(Treg)との相互作用にしたがってインターロイキン(IL)-10を産生することである。本研究では、直接の細胞間接触を必要とするLPS刺激されたTreg細胞によって、好中球におけるIL-10産生が誘導されることを示す。この効果はCD11bと細胞間接着分子1の結合に依存した。LPSで好中球を刺激したり、刺激しないTreg細胞と好中球を培養したりしても、CD3/CD28モノクローナル抗体刺激されたTreg細胞や典型的なT細胞は細胞内IL-10発現に影響しなかった。IL-10+好中球も外因性IL-10によって誘導され、正のフィードバックの例を与える。LPS刺激されたTreg細胞と外因性IL-10の両方が排他的に、好中球においてIL-10遺伝子座を活性化するヒストンH3K4me3とH3Ac Lys4の転写後修飾を促進した。しかし、LPS刺激されたTreg細胞との直接的な相互作用を阻害した後、あるいはLPS刺激されたTreg細胞と培養したLPS前処理された好中球において、IL-10遺伝子のプロモーターは休止状態で不活性であった。さらに、グラム陰性細菌で誘導した歯周膿瘍患者の生体内でIL-10を産生する好中球が存在することを確認した。これは視神経脊髄炎患者における無菌性炎症箇所で単離された好中球とは反対の結果である。

 

雑記

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