これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

テンセグリティI. 細胞構造と階層性システム生物学

Donald E. Ingber (2003.4, J Cell Sci)[Tensegrity I. Cell structure and hierarchical systems biology.]

 

理由

学会で聞いて面白そうだったので

 

概要

1993年に、この雑誌コメントは、テンセグリティ構造に基づく細胞構造の単純な力学モデルが、細胞の形や移動、細胞骨格の力学がどのように制御され、同時に細胞がどのように物理的な力を感知、反応するのかを説明するためにどのように役に立つかを記述した(J. Cell Sci.104, 613-627)。

今、細胞のテンセグリティモデルは改良され、細胞構造や生物ネットワーク、10年以上前にできた力学制御の文脈に置かれている。

最近の研究から、細胞によるテンセグリティの利用を支持することや、モデルの数学的定式化が細胞のふるまいの多くの面を予測するる強力な証拠が与えられた。

さらに、テンセグリティ理論の開発や数学項の解釈によって、分子レベルで力学や生化学との間の関係を定義し、生物の複雑性の大きな問題に取り組むことが可能になる。

この二部構成の論文のパートIでは、 分子レベルの細胞のテンセグリティの証拠をまとめ、この建造システムがどのように分子から器官への生物系の階層的組織化の構造的な基盤を与えるのかを記述する。

パートIIでは、これらの構造ネットワークがどのように情報処理ネットワークに影響するのかに注目し、次の課題を示す。

 

印象的な図

Fig.1 テンセグリティ構造

 

雑記

生物やってたのに、全然知らなかったなぁ