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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

マウス胚の頑健な左右非対称性の作成には自己強化と側方抑制系を必要である

Nakamura, Tetsuya;...;Hamada, Hiroshi(2006.10)[Generation of robust left-right asymmetry in the mouse embryo requires a self-enhancement and lateral-inhibition system]

 

理由

望月先生シリーズ5

 

概要

マウス胚の左右対称性は節での左方向の流体流によって乱れる。しかしながら、この方向的な流れがその後どのように頑健な左側特異的なNodal遺伝子の発現に翻訳され、胚全体の左右位置を決定し並べるのかは明らかではない。NodalとLeftyの遺伝子発現うぃ操作するうちに、自己強化と側方抑制(SELI)系の関与を示す現象を観察した。数理的なSELIモデルを作り、シミュレーションだけでなく実験データの予測も行った。モデルによって予測されるようにNodal発現は右側でも開始する。これらの結果によって、方向的な流れは胚の左側と右側の最初の小さな違いを示すが、胚の位置を決定するには不十分であることが示された。NodalとLeftyはこの初期バイアスを増加させ、頑健な非対称性に変換するためにSELI系として配置された。

 

印象的な図

Fig3-F 遺伝子発現パターンを三次元図で表しているのがわかりやすい。

 

雑記

理由のないゆるい絶望感に常に苛まれている。