これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

オスジロアゲハの蝶の翅における色のパタン形成のモデル

Toshio Sekimura;...;Philip Maini(2000.6, Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences )[A model for colour pattern formation in the butterfly wing of Papilio dardanus]

 

理由

昨日読んだ蝶の翅模様の著者の別論文

 

概要

蝶のオスジロアゲハは種のメスにおいて表現型の多様性が大きいことがよく知られている。幾何的に正確な翅領域上の反応拡散モデルの数値シミュレーションが、多くの蝶で観察されるものと一致する空間パタンを作ることを示す。結果から、翅の着色は上皮が誘導するモルフォゲンの基本的な縞様パタンによることが示された。重要な因子としてモード選択のパラメーター値や色を決定する閾値、翅の形と境界条件に注目する。この方法は一般性があるため、蝶の他の種も調べることが出来る。これらの重要な因子と遺伝子活性の関係は最近、生物学的応用の文脈で議論されている。

 

印象的な図

Fig3. 数値シミュレーションの結果。

「幾何的に正確な」と言うだけあって、メッシュが美しい

 

雑記

論文に「皮膚は唯一外界から確認できる器官である」と書いてから、私が他人を美しいと思うとき、それはその人の皮膚を美しいと思うのと同義かもしれないと思うようになった。