これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ニューロン内での時空間的に制御された遺伝情報の編集

Isabel C Vallecillo-Viejo;...;Joshua J C Rosenthal(2020.3, Nucleic Acids Research)[Spatially regulated editing of genetic information within a neuron]

 

理由

Twitterで流れてきてびっくりしたやつ

 

概要

真核生物において、ミトコンドリアとプラスチドの特別なゲノムを除いて、全ての遺伝情報は核の中に封じ込められている。この配置によって、特にニューロンのように複雑な形態の細胞で、異なる細胞領域にどのように情報が適合されるのかに関して制約が生まれる。メッセンジャーRNAs(mRNAs)ちそれらが指定するタンパク質は、細胞領域間で別々に並べられる可能性があるが、その情報自体は変化しない。アデノシン‐デアミナーゼによるRNA編集は、mRNAsを記録することでゲノムの青写真を変化することが出来るが、この過程も核に限定されていると考えられている。この研究では、RNA編集酵素であるADAR2(RNAで働くアデノシン‐デアミナーゼ)は、イカニューロンで書くの外側で発現することを示した。さらに、精製した軸索原形質はアデノシン-イノシン活性を示し、既知の基質で特にアデノシンを編集することができる。最後に、RNA編集のトランスクリプトーム解析から、数万の編集部位(全部位の70%以上)が、イカの巨大軸索より細胞体で広く編集されることが分かった。これらの結果から、ニューロン内のRNA編集は場所特異的な方法で遺伝情報を記録できることが示唆された。

 

雑記

家の観葉植物から新芽が出ました