これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

簡単に服を着替えること:コネキシン41.8は皮膚のパターン多様性を制御する

Watanabe M1, Kondo S.(2012.2, Pigment Cell Melanoma Res. )[Changing clothes easily: connexin41.8 regulates skin pattern variation.]

 

理由

今度の発表のIntroに使おうとおもったので

 

概要

動物の皮膚パターンは彼らの生存にとても重要であるが、皮膚パターン形成に関連するメカニズムはまだ解明されていない。チューリングの反応拡散モデルは、動物の皮膚パターンがどのように形成されるかを、よく知られた数学を用いて説明している。そして、このモデルは自然界に見られる多様な動物パターンを予測できる。この研究では、トランスジェニックのゼブラフィッシュを使って、様々な人工的な皮膚パターン、例えば幅の広い細縞や幅の狭い細縞や迷路状、そしてヒョウ柄パターンを作った。この過程で、mitfaプロモーターによってコネキシン41.8が異様に発現した。特に、ヒョウ柄パターンはチューリングモデルによって予測されていたものである。結果から、動物の皮膚における上皮細胞は多様なパターンを作る能力と可塑性があること、そして反応拡散則は動物の皮膚パターンを予測できることが分かった。

 

印象的な図

Figure2.  自然界で見られるパターン。

 

雑記

留学生と話していたら、日本語は「ある」と「いる」の使い分けが難しい、」と言われた。この日本語学は詳しくないけど、この使い分けは我々が何を「生物」とみなすかの問題につながりそうで面白い。